開催期間 : 2025年10月1日~11月3日
展覧会 : 2025年10月25日~11月3日
会場 : 東京都板橋区大和町2-1アートスタジオDungeon
"旅の人×板橋宿"開催趣旨
板橋宿について
インターナショナル・アーティスト・イン・レジデンス・プログラム“旅の人×板橋宿”は東京都板橋区の旧中山道板橋宿の仲宿商店街近くで開催されます。 中山道板橋宿は東海道品川宿、甲州街道内藤新宿、奥州街道千住宿と並ぶ江戸四宿の ひとつとして栄えた歴史のある町です。かつて旅人が集まり賑わったこの板橋宿は、様々 な国からアーティストが集まるアーティスト・イン・レジデンスに相応しい町と言えます。
“旅の人”について
“旅の人×板橋宿”実行委員会代表である戸野倉の出身地・新潟県のとある中山間地では“旅の人”あるいは“旅 に出る”という言葉に少し不思議な意味合いがあります。例えば、進学や就職で生まれ育っ た村を離れて生活する人のことを“旅に出ている”と言います。
「○○さんのところの息子は今どうしてる?」
「ああ、あそこの息子はまだ旅に出ているよ。」
例え都心で就職し、都心で結婚し家を建て、40歳になろうが50歳になろうが、二度 と故郷の村に居住することがないと分かっていても、“旅に出ている”と言い表します。 どこで暮らしていても根っこは先祖の墓や、代々守ってきた田畑にあるという思いなの かもしれません。
一方、これは全国共通かと思いますが、交通の便が良く情報を得易い現代と違い、昔 の地方の地域社会にとって“旅人”は貴重な外界からの情報源であり、お客様でした。 旅人が来ると村の名主や寺は客人としてもてなし何泊でも滞在させたと聞きます。
“旅の人×板橋宿”について
上記のように、“旅の人×板橋宿”は“旅”がキイ・ワードとなっています。加えて、 今回招待するアーティスト集団ESCALEは元々“旅とアート”をテーマに発生したグルー プです。 それぞれの根を持つアーティストである旅人が、板橋の宿に集い、それぞれの 根を持ち込み、アーティスト同士あるいはアーティストと鑑賞者、外と内の相互作用が あらたな発見を促し未来に繋げる、それがこのアート・プログラムの意図するところです。


